ROLEX　Sea Dweller Deep Sea　（ シードゥエラー ディープシー ）

　1971年登場。深海で長時間作業する人を対象とした本格ダイバーズウォッチ。
　64年、深海調査で“サブマリーナ”が用いられた際、高圧のヘリウムガスが時計内に進入して膨張し水面に浮上する際に風防が破損する事故が発生。これを契機に、フランスの潜水専門会社コメックスと共同でガスの速やかな排出を可能にするヘリウムガス排出バブルを開発し、ケース側面に取り付けたのがシードゥエラー誕生の経緯だ。
　“海の居住者”という名が示すとおり、プロダイバーたちの希望と潜水探検のために考案されたモデル“シードゥエラー”は、1220 mもの驚異的な防水性能を保証する。ステンレス製で黒のベゼル、黒の文字板のみのこのモデル、サブマリーナとの大きな違いは、この防水性能のほか、エスケープバルブの有無、デイト表示部分にはサイクロップレンズ（凸レンズ）を使用していないことが挙げられる。
　70年代に生産されていた、フェイス上のロゴが赤く表記された通称“赤シード”と呼ばれるモデルや、コメックス社とのWネームを冠した超レアなモデルなども存在し、これらは非常に希少性が高い。
　そして2008年、バーゼルにて衝撃的なデビューを果たしたのが、従来の“シードゥエラー”をはるかに上回る3900mもの防水機能を誇る“シードゥエラー ディープシー”である。“シードゥエラー”を凌駕するスペックはもちろんのこと、ケースサイズは43mm、アンティークを髣髴させるドーム型風貌など、迫力のデザインとなっている。